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1986年度(昭和61年度) | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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(1)

昭和61年度 研究報告 大分県工業試験場

一村一品(水産物)加工。流通高度化システム

一地域システム技術開発事業報告(第2報)−

要素技術研究開発事業

L【画像処理技術による自動選別技術の研究 機械部長 横山 栄一

機械科 本山 英雄

後藤 幸臣 大塚 裕俊

電子科 藤井謙二郎

とする魚種・魚体判別処理時間(2∼3匹/′ 秒)をク

リアするには,ハード及びソフトを含めて構成上非 常に複稚となる。このため,専用カメラを開発しハ

ード及びソフトウェアの負担を軽減し,軽量小型化

を実現した。因みにハード的にはCPUにZ80を使

用している。本試作に基づく評価実験より,魚体・

魚種認識率は一次目標の80%をクリアした。

佐藤 哲哉 また,プログラム処理時間は最高0.2秒/匹である。

今後さらに改良を加え,照明系の検討を含めて認識

率の向上を図る。

1.1画像処理装置(魚種選別装置)

従来,この種のセンシングには,一般にI TVカメ ラが入力機器として使用されている。しかし,目標

なお,本装置の構成を図1に示す。また,取得デー

タの一例を図2に示す。

吏≡妻

① 調査・問題点。仕様の検討 現在すでに開発さ れている事例の資料調査・分析を行った。これに 基づき,ハードウェアから要求されるもの,また,

画像データの仕様や階調等をハードウェア製作側

と検討した。

② インターフェース検討 画像入力装置と作成す

l ニー

(マイワシ) (マアジ) (ウルメイワシ)

(2)

るソフトウェアとのインターフェース関係を検討 した。

③ 魚種判別法の検討 魚体を撮影した画像データ

を用い,魚種を限られた範囲内で判定するには, どのような方法で行えば正確に判定できるかの検 討を行い,魚体の体形割合比を用いて魚種の判定 を行うこととした。

④ プログラム設計。作成 魚種の選別や頭尾,背

腹の向きをプログラム上でどのように認識し,処 理していくかの設計を行った。また,CPUや処理 時間を考慮して,プログラムはZ−80アセンブリ 言語で開発することとし,プログラム作成を行っ た。

⑤ プログラム評価・改良 作成したプログラムの

各機能を確認し,無駄な処理がないか,他に実行 速度の速い命令がないか等の検討も行った。

⑥ 魚体画像データ収集 画像入力装置を用いて魚 体を撮影し,その画像データの収集を行った。 (D プログラムテスト 魚体画像データを用いての

プログラムテストを行った。プログラムテストで は性能目標の認識率や,処理時間が範囲内に収ま

っているか等の確認を行いながら追加・修正を加

えプログラムテストを行った。

⑧ 連続処理法の検討 魚をベルトコンベア上にの せ,ベルトコンベアを動かしながら魚種判定を行

うにはどのようにすればできるか(割込み関係等) の検討を行った。

1.2 魚体送り装置の検討・試作

魚種選別及び調理加工を自動化するため,魚を連 続的に整列供給する魚体整列供給装置を開発した。 ホッパに投入されたイワシをサイズ別に取り出し, 縦列送り,頭方向揃え,背腹揃えする機構について 検討し,各機構部の試験機を試作・実験を行った。

この結果,東方向揃え及び背腹揃え機構で好結果が 得られた。これら機構部の組み合わせによる魚体整 列装置の構成図を図3に示す。また,全体の実験機

を写真1に,頭方向揃え機構部を写真2に,背腹揃 え機構部を写真3に示す。

本魚体整列装置はイワシ等多獲性魚類の姿勢整 列及び調理機などへの供給の自動化を巨的とす

るものである。

押さえローラ 背腹揃え機構(実用新案出願番号61−15gl O8)

魚体の背旗方向の垂心偏位を利用して異形シュ ート内を滑降させながら体の背腹を一方向に整 列させる

縦列送り横檎

l n 転」‘ 、ふ望、 u H 弓 ○ レ㌻・I 司騙巨堅. 匹 邪魔俸

頭方向揃え機物

.」押さえロwラ

頭方向揃え捜璃(特許と出願者号61246572)

魚体の頭部方向と尾部方向の摩東條数と重きの

達し)を利用して摩擦ドラム上で魚体の頭方向を

振り分け整える。

図3 魚体整例装置構成図

(3)

昭和61年度 研究報告 大分県工業試験場

一夕の品質面で改良すべき問題点はあるものの,ソ

フト及びハーード的処理を施せば,画像の改善は可能 であるとの見通しが得られた。

また,魚体の頭方向揃え・背腹揃え機構の開発によ

り,原魚の投入から調理加⊥(頭◎ 内臓の除去)ま

でのライン確立への見通しが得られた。これら技術

は,システム技術開発事業へ技術移転を行い,企業 グループによる実証機器試作を行っている。

2.化学的センサによる鮮度判別技術の研究

化学部長 稗田 怜

分析化学科 平松 勝登

北坂 学 二宮 信治

金 属 科 清高 稔膵

電 子 科 小田原幸生 2.1 化学的鮮度指標K値の検討

魚は死後ATPが分解して数種類の物質を経てヒ ポキサチンから尿酸に至るが,鮮度指標K値は,こ れらATI )関連物質の組成から求める。ATP関連物 質の測定には各種の方法が提案されており,今回は 市販の鮮度測定器による簡易法と,液体クロマトグ

ラフで全成分を測定して求める方法を各種貯蔵条件 下で比較検討した。

① 00C及び50C貯蔵では貯蔵期間が長くなるに従 いK値が大きくなり,図4,5に示すように鮮度

との相関性がある。

写真1 実験機 写真2 頭方向揃え機構部

(%K\7【101)

写真3 背旗揃え機構部

なお,これらをそれぞれ特許出願「魚体の頭方向 揃え装置」(出願番号61246572),実用新案登録出願

「魚体の背腹揃え装置」(出願番号61159108)した。 1.3 システム化への見通し

画像処理技術を用いた魚体。魚種選別装置の試作

(ハード。ソフト)を行い,試作機では取得画像デ

用(da〉′)

J

貯蔵目数(「1)

図4 鮮度測定器によるK値

(4)

なるが図7のとおり良く相関し,相関係数は0.968

であった。

2.2 電気抵抗による鮮度評価

図8に示すように,電極に交流電圧を加え電気抵 抗を測定した。結果を表1に示す。

① 周波数を低くする程電気抵抗が大きくなる。

② 周波数川′ I Hz では,鮮度による電気抵抗はの違

いは見られないが,周波数100Hz では差が認めら

れ,1M月z を基準とした抵抗比を用いると鮮度指

標となり得る可能性もあり,引き続き検討する。

(%HPLC)

5

貯蔵日数([ゴ)

図5 液クロによるK値

10(da)・)

② −250Cの冷凍貯蔵では図6のとおり4日目まで K値が上昇するが,それ以降は徐々に下がる。長

期冷凍貯蔵の鮮度指標としてK値を用いるために

は十分な検討が必要である。

ニこ.二・

型 \/

l )

図8 電気抵抗測定

() 川 i 5 2り ∠0 3()

貯蔵日数(口)

図6 冷凍貯蔵でのK値(%)(鮮度測定器)

(−250C)

衣1 笥丸佐仇 (n)

1MHz ≧+++ l OKHz l KHz 100Hz

恥.1書257(1.00) H 503(1.96)喜633(2.46) F 940(3.66)

ロ 同

R 288(1.00) 561(1.95) 719(2.50) 1084(3,77)

3

平均 263(l.00) 492(1.87) 633(2.41) 981(3.74) 275(1.00) 509(1.85) 669(2.43) 1012(3.68) 冒 2

73(1.00) 567(2.08) 804(2.95) 1253(4.60) 280(1.00) 591(2.11) H 797(2.85)1207(4.31)芦 273(1.00)

537(1.97) 709(2.60)・1080(3.95) No・1∃ 280(1.00) 429(1.53) 501(1.79) 726(2.59) 書285(1.00) ” 4

10(L購)再72(1.66) 774(2.72) 3 2 298(1.00) 440(1.48)518(1,74) 875(2.94)喜 叫 288(1.00) 434(1.51)49

5(1.72) 883(3.00) 899(3.21) 目】3280(1・00)書 470(1.68)549(1.96)

268(1.00) 平均喜283(1.00) ………き;二……;音…去3……二…喜;

③ 鮮度測定器によるK値と液体クロマトグラフに

よるK値を比較すると,前者の方が若干高い値に

(%l I PLC)

0

5

︵訳︶選出時

句り山口ヘ竪

50 10〔l

鮮度測定器によるK値(%)(%KV101) 貯蔵温度:50C

()内は抵抗比

図7 測定法の違いによるK値の相関

(5)

昭和61年度 研究報告 大分県工業試験場

2.3 色の測定

魚体,普通肉及び目の色を各種の方法で測定した が,いずれも問題点が多く鮮度との関係は明らかで

はない。

① 魚体をビデオカメラで撮影し画像処理装置に入

力し解析したが,照明等の複雑な要因が多い。 ② 普通内部分を色差計で測定したが,データのば

らつきが大きい。

③ 目の黒い部分が鮮度の低下とともに白濁してく

ることに注目し,分光光度計で反射光を測定した が有意なデータを得るに至っていない。

2.4 pHの測定

鮮度が低下するとpHが下がると考えられるが, 入手時点から数日間は〆Ⅰ6前後で有意差はない。

度指標K値が,県南のイワシにも適用できることが 確認された。また,K値測定より簡易な交流電気抵 抗によっても鮮度指標の可能性があり,さらに検討

する。なお,色による鮮度判別では,目の色につい て引き続き検討する。

3.自動化ラインに適した肉質改善技術の研究 醸酵食品科 長森 義知

古江 国昭

樋田 宣英 有機化学科 後藤 文治 3.1 体長・体重調査,成分分析

当該地域で水揚げされるイワシの魚獲月毎の体 長・体重調査,成分分析結果を表2,図9,10,11

に示す。この結果より 以上の検討結果から鮮度測定器で求めた化学的鮮

表2 魚獲月別体長、体重、成分(昭和61年度)

極目

i - - .

、\月 4 月 5 月 6月堅7月 8 月 ≡9月 u ∃10月 11月 12 月 1月 2 月 3 月

平 均 20.9 21.0 20.52 21.5 21,0 至21.3∃21.3 M

21.2 21.2 22.7 20.7 21.0

最 大 22.6 22.8 24.0 25.0 23.7 22.8 23.2;23.0 22.8 24.2 25.9 23.4 長

(cm)

M

最 大 93.6 85.1 102.2 99.6 102.4 92.0 9二う.8 u 95、5 87.3 117.7 118.7 98・5

∈標準偏差 9,2 書10・5 9.2 8.0 8.9 n 6.7 7.8 8.2 6.6 12.2 巨11.1 H 9■ 6】

水 分 76.3 74.8 71.8 66.5 ∃62・5 63.6 64.1 66.2 68.2 73.5 川 75.6

蛋 白 19.1 19.5 18.6 20.9 H 17.6 H ⊇17.9 n 18.2 】9.8 19.1 19,2 18.4

書 極 小 L, 54.2 50.1 52.9 66.7 60.0 65.2 63.4 56.8 63.7 74.1 ” 46.4 【52.1 分 脂 肪 3.6 4.5 2 7・9 12.4 18.5 H 17.1 16.4 13.4 11.6 5.9 4.6 4.3

=%)毎 分 」_」_ 1.6 2.0 H 1.9 1.5 1.5 1.5 1.6 1.6 1.6 1.6 2.0 1.7

(6)

指肪⊥水分

_−−一一−一一予

、−く)、

′r ′ ヽ\

′ ○′

\、 ○、

一′ ′ 一○ ̄

_____。一 水分

、 __<)一−

→、」一一  ̄

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3(月)

図9 漁獲月別成分(昭和61年度)

① 体長は年間を通じて大差はないが,体重は産卵 の前後で大幅な変化がみられ,夏から秋にかけて が肥大期,冬・春が痩身期と言える。

② すり身の有効成分である蛋白質含有量の変動は 小さく,品質に大きな影響を与える肥肪含有量は,

4∼18%と大幅な変勤が見られる。

③ 水分量は脂肪含有量に反比例し,且つ脂肪量と

の合計値は常に約80%となることが明らかになっ

た。これは,脂肪分の測定には10数時間必要であ り, また操作も繁雑であるのに比べ,水分の測定

は1時間未満で可能であり操作も簡単なことを考

えると,原魚の加工特性を短時間で把握すること

ができる。

3.2 部位別重量・成分分析

当該地域で水揚げされるイワシの魚獲期毎の部位

別重量・成分分析結果を表3,4に示す。

① 普通肉は約30%であり,血合肉も含めたすり身 に利用できる肉質部は約45%となり,残り約55% を残揮として処理する必要がある。

② 部位別の脂肪含有量は普通肉が最も低く,血合 肉は普通肉の約2倍,皮部は普通肉の4∼5倍と 最も高い。従って,皮部の混入を抑える採肉方法

が望ましい。

川 1‡) 2() 21 22 2ニう 24 25 26(c nl )

図10 体長分布図

5() 鮒 7(1 酎) 酢11(M l l t )12‥(′ ㌢

(7)

昭和61年度 研究報告 大分県工業喜式験場

表3 部位別(魚獲期毎)重量比、成分(%)

重量比 水 分 蛋 白 H 脂 肪 灰 分 重量比 水 分 蛋 白 H 脂 肪喜灰 分

血合肉 18.7 73.119.3 5.3 ゝ 2,1 15.6 64.6 16.9≡ 14▲ 8 1、8

2.3 1.7 8.4 2.0

内 臓 9.1 74.2 14.1 8.7 2.6 1.5

普通肉 27.2 75.8 20.8

37.8 72.8 14.5 5.3 ≡ 7.1 33.8 65.1 16.4 11.7 6,3

2.3 10.7 55.516.7 27.5

7.2 67.3 19.1 ⊥ J ・1

∃ 普通 肉 ÷ 血合 肉 =1.46

普 通 肉 ÷ 血 合 肉 =

11 2

月 【 恒嘉叶五茶i 蛋白脂肪∃灰分 重量比書水 分至蛋 白 脂 肪 灰 分

1.5 戸13・7 72.0 18.2至 8.4

2.0

34.8 71.3 21.4 6.5 1.5 30.6 76、2 19.5 2.9 2.0

蒜爵℃ 血合肉 16.4 66.1 18.7 14.5 普通肉 内 臓 7.6 ∈ 61.5ぎ 15.6 21.4

臣 1.6 12.0 77.6

4.6 2.2

6.7喜 38.1 71.6 7.6 6.6

122・7

2・6 5・6 70.5 18.0 9.6 2.7

普 通 肉 ÷ 血 合 肉 = 2,23 j 血 合 肉 ÷ 普 通 肉 二 2.89

≡頭 骨 H 35.3 68.9 16.1 9.0

表4 イワシ部位別遊離アミノ酸組成

3.3 晒条件の検討

魚獲期毎に変動するイワシの加工特性に応じた最 適晒条件の確立を図るため,脂肪,水溶性蛋白の除 去率。晒肉の色度を測定し,各晒条件の検討を実施

した結果

① イワシは白身魚に比べ,すり身工程中pHの低

下が著しく,肉質低下の原因となるので常に魚肉

のpHをアルカリ側に保って処理することが望ま

しい。検討の結果,表5,6のとおりアルカリ濃

度は炭酸水素ナトリウムで約0.3%が適当であっ た。

普通肉 血合肉 落し身 晒し肉

12 27 *

103 241 13 1

LyS N

I S 37 328 Ar g 6

6 3

Tau 181

466 383 ∃ 23

* *

j As p F * * ≦Thr 5 4

6

1 2 3

Gl u 5 10

3 1 1

1臣 1

Se r l

* *

2 2 至

1−1eu 3 3 2 *

3 〇 3 *

Leu Tyl −

2 3 5 *

phe 3 3 *

*インチグレーターは感知したが計算は0(mg/100g)

(8)

表5 炭酸水素ナトリウム濃度とpH

喜濃度項目 アルカリ晒前 アルカリ晒後 塩 水 晒 前 塩 水 晒 後 晒 魚 肉

.0.0% 5.92 5.93 6.13 6.09 6.68

0.1 6.54 6.74 6.81 6.77 6.98

0.2 6.73 7.16 7.36 7.31 7.54

0.3 6.87 丁.コJ 7.71 7.58 7・68

0.4 6.98 7.47 7.98 7.86 7.95

0.5

7.20 ∃ 8.36

8.16 8.23

0.7 7.24 H … 7・75 8.46 8.33 8.38

1.0 7.33 7.98 8.71 8.65 8,70

表6 晒液のpHについて(魚肉75g)

、、

項 目\−\

\\晒液pH 、 ∋ 原 魚 肉 pH5.9

p‡ i 6.5 pH7.0 pH7.4

晒 630

量ml

625 620 615

液 572 616 710 739

晒肉 pI I 5,89 6.15 6.87 7.48 芦 8朋 晒 量g 75.0 ! 46.8 47.3 47.9 48.5

水 分 % 76.2 70.0 74.5 81.3 82.1

蛋 白(乾物)% 18.6(78.2)23.8(79.3) 20.1(78.8) 15.1(80.7) 14.3(79.9)

脂 肪(乾物)% 4.0(16.8) 4.8(16.0) 4.0(15.7) 2.7(14.4) 2.5(14.0)

肉 25.1 36.9 56.9 59.6

色 41.15 40.78 37.44

度 9.30 13.17 13.51 13.48 12.05 表7 晒回数について(魚肉75g)

u !原魚肉 1 回 ⊇ 2 回 回 5 回

晒 量 ml 320 625 / 915 1495

液 656 667 729 771

晒 肉 pH 7.64 7.32 7.15 7.08

重 量 mg

‘¶ 75.0

50.5 36.8

水 % 】 75.5 77.8

47.2 ! 46.6

81.6

晒 0.9(4,1) 0.7(3.3) 0.6(3.0) 0.6(3.3)

蛋 白(乾物)% 19.8(80.8) 17.8(80.2) 17.4(82.9) 16.1(81.7) 15.4(83.7)

脂肪(乾物)% 3.2(14.4) 2.9(13.8) 2.4(12.2) 2.3(12.5)

脂肪除去率% 41.8 50.7 59.7 69.5

∃明 度(L) 34.36 35.87 38.77 】 39.96 40.26

∃白 鷹(Z) 9.30 10.02 11.93 ≡ 13.19 13,38

肉 ィ ノ シ ン 2.08 1.48 0.30 0.16 0.08

A T 2.38 2.58 1・72 芦 1・60 1.23

P 関 0.07 0.03 0.02 【 0・02 0.01

連 7.18 0.06 0.02 0.01 0.01

物 質

0.43 0.45 0.45 0.41 0.28

】A T P 弓 0・24 0.24∃ 0.24 0.23 0.21

(注)ATP関連物質の単位は〃mOl /g

(9)

昭和61年度 研究報告 大分県工業試験場

② 晒回数は表7,図12,13のとおり,多いほど晒 慮し3回が適当と思われる。

肉の品質は向上するが,作業能率,排水量等を考

水溶性窒素

(mg′′ノ100ml )

脂 肪

(mg′ノゼ)

1 ワ ニう 4 5 晒回数

図13 晒回数と晒液中の脂肪

1 3 4 5 晒』数

回12 晒回数と晒液中の水溶性窒素

③ 晒液の脱水方法としては,表8のとおり表面の 法が最も効率が良い。

油層を除去した後,遠心脱水して次の晒を行う方

表8 アルカリ晒液の脱水方法について(魚肉75g)

上澄液 遠心脱水法 油層除去後 全量除去法 遠心脱水法

503 515 515 515

首肯\ゼ璧竺」原魚肉 上澄液 1部除去法 副液 量ml 「W】】‘ ■‘

水溶性窒素帽/’ 75g 669 8()3 855 865

≧液i

75.0 43.5 44.1

分% 70.8 72.4 74.3≧

49.6 j 45.3 72.1 72.8

8.2(29.7) 6.7(26.1)

46.0 52.3 56.4 63.9

38.82 41.03 40.21 41・40

肪(乾物)% 除去率% 】10・9(37・3) 12.38 13.34 13.43 14.36

④ 晒時間は極端に短いと晒効果を減少させるが, し,30分以上処理すれば十分な効果が期待できる。

表9にみるように1回の処理時間を10∼15分と

表9 晒時間について(2即酉、魚肉75g) 、\讐

項 目

原魚肉 5分× 2 10分× 2 15分× 2

液 量 ml 童 530 532 530

20分× 2

書 水溶性窒素mg′ ′ て5g

539 576 606 617

重 量g 75.0 40.8 i 40.5 41.0 41.1

分% 67.6 71.0 72.0 72.1 71.9 9.2(31.7) 8.3(29.6)

7.8(28.0)

7.6(27.0)

脂肪除去率% 55.3 60.0 61.9 62.8

35.13 37・07 37.83 37.93 39.07

=栢水 脂肪(乾物)%11.,2(34.6)

9・56 10.88 11.32 11.68 12.20

(10)

⑤ アルカリ晒後,水晒を行うのにくらべ,塩水晒 脱水率,脂肪除去率が向上する。

のほうが表10にみられるように,明らかに晒肉の

表10 塩水晒の回数について(魚肉75g)

ト﹂

⑥ 晒液の水量は表11のとおり魚肉に対し,3∼5 倍が適当である。

表11晒テ夜量について(魚肉50g)

「r

雷● ■ −− ≡項 目、\−−→−\ゝ\ 原 魚 肉

1倍(50ml )

博 量 ml 58 3倍(ほOml )

5倍(250ml ) 7倍(350ml )

液 94 459 466 468

M

】重 量 g 50.0 31.7 28.2 27.9 26.7

晒 70.5 74.4 70.6 70.2 68.7

脂 肪(乾物)% 11.1(37.6) 9,7(37.9)9.4(32.0)

‖ 9.5(31.9) 52.2 38.64 10・0(31・9) 51.9

システム開発事業

4.一貫生産工程管理システムの開発

[指導] 場長兼電子部長 清水 分吉 電子科 藤井謙二郎

佐藤 哲哉

[開発担当1掬富士通大分ソフトウェアラボラトリー

4.1 ハードウェア構成及びシステムの機能 図14に示すように,富士通F9450∑をホストコン 3.4 新晒法の調査・検討

晒工程の諸条件を検討した結果,晒工程による品 質改善に→応の成果が得られ,標準的晒条件を確立

することができたが,白身魚に比べ脂肪含量が多く,

魚臭の強いイワシのような赤身負から,高品質すり 身を製造するには,全く新しい晒方法の検討も必要

と思われる。そのため微粒化晒,真空晒,炭酸ガス

晒,添加物の利用等について調査検討した。

(11)

昭和61年度 研究報告 大分県工業試顧場

ホスト計算機

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DI O:デノf :夕)L/人工i り]:)′ ダブタ (Di gi t al I nput Out put adapt ‘ ){)

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図14 ハードウェア構成

ピュータとし,制御対象機器とは制御用インタフェ

\〝−ス,DI O,SI Aを介して接続する。なお,本システ

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⑳全体工程管理プログラム ◎ 動作記録編集プログラム

の2つのサブシステムで構成される。

4.1.1 全体工程管理プログラム

生産工程上の各機器の管理中詩り御を行い作業を円 滑に遂行する。なお,運転中動作記録ファイルに機

器の異常発生や回復,操作員の指示があった場合は

その内容を記録する。

① 機器の管理

一貫生産工程上の各機器の状態を管理して,機 器障害等の異常発生の早急な発見を行う。

② 機器の自動制御

機器に異常が発生した場合は,該当機器を判断 し各機器毎に最適な制御を自動的に行い,工程上 の作業の中断を最小に抑える。

3 機器の手動制御

工程上の各機器は,操作員の指示により任意に 起動。停止が行える。これにより,工程のほとん

どの操作が端末装置の前を離れずに行えるように

なる。 ④・処理量の記録

生産工程上にモニタを設置して,各機器への投 入量や搬送量,最終的な生産量を計算機に取り込 む。この処理量を−一定時間間隔でファイルに記録 することにより,機器の時間あたりの処理量や能 力を算出することが可能となる。

⑤ 機器異常の記録

運転中に機器異常が発生した場合,その発生時 刻と回復時刻を動作記録としてファイルに記録す

る。これは,動作記録編集プログラムの入力とな

る。

4。1.2 動作記録編集プログラム

全体工程管理プログラムの動作記録ファイルを作 業員にわかり易い形式で捏供する。なお,全体工程 管弾プログラムの出力した動作記録ファイルを読み

込み,必要情報のみを見やすい形式にして捏供する。 ① 動作記録ファイルの編集

全体工程管理プログラムが出力した動作記録フ ァイルを作業員の読み易い形式に編集して捏供す

る。編集する場合の条件として,以下のものが指

定できる。

(12)

①Ⅰ〕亘0インタフェースボード閏の接続

DI Oを4bi t を1組として各機器に割り当てる。

② アナログ情報の入出力

機器毎にDI O(4bi t )を割り当て,アナログ情

報の入出力が必要な機器についてはアナログデー タ信号を割り当てる。アナログデータ信号は4bi t 単位で形成され,情報量(情報単位)の多い機器

については,4bi t 単位を複数割り当てて対応す

る。 4.3 操作仕様

操作員から本システムへの指示,及び本システム から操作員への通知は全てF9450∑カラーディスプ

レーを通して行われる。 ・システムヘの指示

画面に表示されているものを操作員が指で触れる

ことにより指示出来る。変更を伴う指示は一旦操作 員に確認を求めることにより,誤操作を未然に防ぐ

ことができる。

。システムからの通知

図15に示すように,操作員への通知はすべてR本 譜で行われ,画面に各機器の絵を状態を含めて表示

して分かり易くする。 ◎ 編集対象とする日付/時刻の範囲

◎ 特定の機器についての動作記録を選択

② MT即,MTTRの算出

③ 編集結果の出力先の選択

動作記録ファイル編集結果の出力先として,以 下のものが選択できる。

◎ ディスプレイ装置 9プリンタ装置 ◎ ディスク装置 4。2 機器管理/制御の方式

4。2.1 インタフェ」ス

本システムと機器のインタフェースは,SI Aと

DI Oを用いて行われる。SI AとⅠ)I Oの使い分けは

以下のとおりとする。

◎ SI A:PCを管理/制御するために使用する ◎ DI O:PC以外の機器を管理/′ 制御するために使

用する。

4、2.2 DI Oによる管理′ /制御

各機器にあるインタフェースボードを介して状態 の取り込み/設定を行うことにより実現する。機器の ON/′ OFF状態の取り込み′ /設定を主として,−一部ア ナログデータの入出力を行う。

図15 標準画面

(13)

昭和61年度 研究報告 大分県工業試験場

5。選別調理システムの開発

[指導] 機械部長 横山 栄一

機械科長 本山 英雄

[開発担当] ㈲吉田鉄工所・大和鉄工㈱

㈲大東電機工業所他

図16のとおり,選別調理システムを構築するため

の魚体整列送り装置,魚体調理装置を製作した。

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完封

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監査武闘整亜

蹴落准尉

(14)

5.1 魚体整列送り装置

本装置を構成するサイズ別取り出し機,縦列送り

磯,頭方向揃え機を設計試作し,試運転を行った。

写真4にサイズ別取り出し機を,写真5に縦列送り

磯を,写真6に頭方向揃え機を示す。

5.2 魚体調整装置

60年度の頭部除去機構,内蔵除去機構等の試作, 試験結果に基づき調理加工試験機を製作し,運転評 価した。また,頭部位置決め機構,魚体搬送機構,

ドレス魚搬送機構の概念設計を行うとともに,調理 加工装置を設計。製作した。調理加工試験機を写真

7に示す。

写真4 サイズ別取り出し機(大和鉄エ)

写真7 調理加工試験機(青田鉄工所)

これらの結果から,原料魚の搬入から調理工程を 経て採肉工程までの自動化に目途がついた。

6。肉質改善システムの開発

[指導] 鮫酵食品科長 長森 義知

醸酵食品科 古江 国昭

[開発担当] ㈱西嶋鉄工所。かすみ電気 研究所。大和冷機工業㈱他 6.1肉質改善システムフロ」チャートの作成

晒条件を確定し,晒装置,ロータリースクリーン スクリュープレス間のフローチャートを図17のとお

り作成した。 写真5 縦列送り機(大和鉄エ)

写真6 頭方向揃え機(大和鉄工)

(15)

昭和61年度 研究報告 大分県工業試験場

図17 肉質改善システムフロ巨¶ チャ軸卜

(16)

6.2 工程のシステム化 工程に必要な冷水使用量を積算し,これを供給でき 工程内の魚肉の流れを把握し,各装置間の搬送・l るタンク(写真9)を製作した。これによりこの工

振分け機構を設計・開発し,図18のとおりシステム 程では品温を5±20Cに保つことができ,温度によ

化を図った。晒装置を写真8に示す。

また,魚洗機からロータリースクリーンま.での各

る鮮度低下をある程度防止できる。

分配機・落身シューター(1)

図18 肉質改善システム工程図

(17)

昭和61年度 研究報告 大分県工業試験場

一般的に行われており,県内に於いてもその必要性

が認められている。従って,残渾活用の方法として フィシュミールを製造する設備を製作する技術を保 有することは有意義である。

フィシュミールプラントの機器構成を検討した結 果,製作可能なものを開発チームで設計色製作する

ことによって,設計力,プラント建設力等の技術力 向上を図ることとした。

7.3 技術提供先の調査・選定

上記の基本方針の下で,残澤処理プラントを参加 企業で完成させることとしたが,経験不足もあるこ とから,技術指導を受け入れて実施することが有効

であるので,技術提供先の調査を行い,小型フィシ ュミールプラントに実績のある三菱長崎機工㈱を選 定した。

7.4 基本技術資料の入手

技術提供先と技術指導の範囲を打ち合わせながら 処理能力,機器構成,フローチャート等について開

発チームの意見をいれながら,フィッシュミ】ルプ

ラントに対する仕様を決定しつつ,漸次,基本的技 術資料の提供を受けた。

7.5 製作図面の設計,作成と機器の製作 残倖処理能力1t /hr としての技術資料の提供を

受け,詳細設計,製作図面の作成を行って,プラン ト茫卜一部にあたる機器類の製作を行った。61年度に 設計・製作した機器類は次に示す8種である。

(1)クッカー(写真10)

(2)スクリュープレス(写真11)

(3)原料ホッパ】(写真12)

(4)血水タンク(写真13)

(5)解砕磯(写真14)

(6)サイクロン(写真15)

(7)ミールホッパー(写真16)

(8)プレス液タンク(写真15)

残渾処理設備,即ちフィッシュミールプラントの

基本的フローチャート,仕様が明確となり,一部の 機器類の設計及び製作をするという目的を達する事 ができた。同時に個別機器の製作を行うだけにとど

まらず,一連のプラントを製作するという目標を持 つことができて,開発チ」ムの技術力向上への手助

けとなるとともに,残澤処理設備を完成させる¶ 一歩 となった。図19にフローチャートを示す。

】 29 ¶

写真8 晒装置(西嶋鉄工所)

写真9 冷水タンク 7。残澤活用システムの開発

[指導] 化学部 長 稗田 怜

分析化学科長 平松 勝登 [開発担当] ㈱興人佐伯工場

豊国工業㈱。㈲常盤鉄工所

7.1残渾活用システムの基本的方策の検討

すり身製造プラントから排出される未利用物とし ては,排水,残渾があるが,本プラントが実験設備 であること,設置場所が仮設地であること等から, 排水処理及び排水からの有価物回収について当面対

象とせず,残渾(頭,内臓,骨,皮等)活用を対象

とすることとした。

7.2 残揮処理プラントの検討

(18)

写真11スクリュ騨プレス(常盤製作所)

写真且0 クッカ皿(豊国工業)

写真12 原料ホッパ仙(常盤製作所) 写真13 血水タンク(豊国工業)

写真14 解砕機(常盤製作所) 写真15 サイクロン プレス軽受タンク(豊国工業)

写真16 ミールかソパ… (豊国工業)

(19)

昭和61年度 研究報告 大分県工業喜式験場

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建設関係 (32)

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